このページの要点は以下のとおりです。
・我々の行動は行動経済学によって説明できる
・行動経済学を知っておくと明日からの自分の行動に自信が持てるようになる

行動経済学って?

「私たちの心の働きに注目した経済学」のことだよ。
知っておくと普段の生活に役に立つからぜひ覚えておくといいよ~
行動経済学って?

行動経済学は、
私たちの「心の働き」から人間の意思決定のプロセスや行動などを分析しようとする学問です。
例えば、

今日は暑いから自動販売機で冷たい飲み物を買っちゃおう!

消毒薬がなくなるって聞いたから、うちも多めに在庫しとかなくちゃ。
といった行動は、人間の「心の働き」に影響されています。
こうした無意識に起こる心の変化が、人間の行動にどのように変え、それがどのように経済に結び付くか、を理論化する学問なのだそうです。
ですので、行動経済学が分かると、
世の中の消費者の行動を客観的に俯瞰できたり、
流されることなく自分がとるべき行動が分かったりする、
というわけです。
行動経済学のキーワード

現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、物事を今あるままにしておこうという傾向です。
人間は新しいことを始めることや変えることに対して抵抗を示してしまいがちです。
プロスペクト理論
プロスペクト理論とは、「Prospect」(見通し・予想)が立たない未来に対して人間は利益よりも損失のほうを過大評価してしまう、という理論です。

同じ1万円でも、「1万円もらう」のと「1万円失う」のとでは、「1万円失う」ほうが価値を2倍にも3倍にも感じてしまうそうです。
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)
ギャンブラーの誤謬とは、自分の主観や感覚で勝手に確率を高く見積もってしまうことです。確率論の基本法則「大数の法則」に従えば、コインの表裏が出る確率は2分の1であるにも関わらず、表が連続で出続けると次は裏に違いない、と判断してしまうことです。

主観的な判断が人間の判断をゆがめてしまうことは、投資においても陥りやすい罠とも言われています。
アンカーリング
アンカーリングとは、心にインプットされた情報が錨(アンカー)のように自分の心の働きをコントロールしてしまうことをいいます。

知らないうちに事前にインプットされた情報にコントロールされているケースがあるかもってことですね。。
インフォメーション・カスケード
インフォメーション・カスケードとは、明確な根拠がないのに他人の行動に影響を受けて同じような行動をとってしまうことです。
かつてのオイルショックでトイレットペーパーがなくなったのは、他人の行動を真似した連鎖が日本中で起きたことが原因と言われています。
行動経済学を生かす
このように私達の行動一つ一つが、実は行動経済学によって説明できるというのは面白いと思いませんか?
ちなみに私自分のこれまでの行動に置き換えると、見事にあてはまっていました^^;
・有名人が宣伝している医療保険。変えるのも面倒だし、このままで良いかと思いながら早○○年、、、(現状維持バイアス、アンカーリング)
・薬の効果より副作用のことに重点をおいて説明してしまい、患者さんを不安にさせてしまった、、、(プロスペクト理論)
・コロナ騒ぎで食料品が売り切れになりそうだと聞いたから、買いだめに走った、、、(インフォメーション・カスケード)

行動経済学を知っていれば、もっと生産性のある行動が出来ていたかもしれない、と悔やまれます。
まとめ
・我々の行動は行動経済学によって説明できる
・行動経済学を知っておくと明日からの自分の行動に自信が持てるようになる
このページで紹介したキーワードは行動経済学のほんのいくつかでしかありません。
人間は感情に流されやすいので、行動経済学をすべての行動にあてはめて生きて行くのは正直大変です。
しかし、行動経済学を知っていれば周りに流されずに判断できる機会が増え、自分の意思決定に自信がつきます。
行動経済学をもっと知りたい方は、この本がおすすめです。

難しい行動経済学が図解で分かりやすく解説されているので、気軽に読めて実用的です。読んでおいて損はないですよ。
以上、KANTAでした。


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