ニキビが良くならない・・何回も洗顔したほうがいいのかな?
洗顔料はCMで売れてる商品を愛用してま~す
ニキビができたときどんなケアをしたらいいかご存知ですか?
なかなか治らないあなたのニキビケアはもしかするとやり方が間違っているのかも。
ニキビケアは自己流ではなく根拠のあるケアを行うことが大事です。
逆にすべきでないケアもあります。
ニキビのためにすべき10のケア、すべきでない10のケアについて解説します。
【この記事を書いた人】
病院薬剤師です。医療やくすりに関する正しい情報を提供するように心がけています。
ニキビのためにすべき10の習慣
米国皮膚科学会はニキビのためにすべき10の習慣を推奨しています。
順番にご紹介していきます。
洗顔は1日2回または汗をかいたあと
洗顔はすればするほどいいのでは?と思うかもしれませんが、やりすぎは逆効果です。
(すべきでない10の習慣でも詳しく触れられています)
帽子やヘルメットをかぶった時の発汗はニキビを悪化させる可能性があるので、できるだけ早く洗顔しましょう。
洗顔料は指先でやさしく
タオルやメッシュスポンジで洗顔料を塗ると皮膚を刺激することがあります。
洗顔料は指先でやさしく塗りましょう。
肌はやさしくいたわる
洗顔料によってはアルコールや収斂剤、角質除去剤などが入っていることがあります。
洗顔料はアルコールが入っていない製品(低刺激性)を選ぶのが良いでしょう。
低刺激とはノンコメドジェニック(毛穴が詰まりにくいもの)製品を指します。
「ノンコメドジェニック」と記載されている商品を選びましょう。
肌をこすらない
肌をこするとニキビが悪化することがあります。
原文では「肌をこすりたいという誘惑に負けないで」と記載されています。
ぬるま湯ですすぐ
洗顔のときに使用する水は肌の温度に近い方が刺激が少ない、ということでしょう。
定期的にシャンプーする
特に脂っぽい髪の方は毎日のシャンプーが推奨されるようです。
肌は自然に癒す
ニキビを摘んだり、はじいたり、絞ったりすると皮膚がきれいになるまでの時間が長くなり、ニキビ跡ができるリスクが高まります。
できるだけ触らないようにしましょう。
手を顔に近づけない
一日中肌に触れた状態が続くとニキビが再発しやすくなります。
日光浴や日焼けベッドに近づかない
日焼けは肌にダメージを与えます。
ニキビ治療薬の中には紫外線(UV)によって皮膚の刺激性が悪化するものがあります。
ニキビ治療薬の中心的存在であるペピオゲル®、ディフェリンゲル®、エピデュオゲル®、デュアック配合ゲル®を使用中は紫外線に当たることはなるべく避けましょう。
日焼けベッドは皮膚がんで最も致命的な黒色腫のリスクが75%増加すると言われています。
日焼け止めもノンコメドジェニックを選ぶのが良いでしょう。
以下の時は皮膚科医に相談
- ニキビで恥ずかしさを感じたり、困っているとき
- 試した製品で良くならないとき
- ニキビが痕になったり、肌が黒ずんだりしたとき
ニキビのためにすべきでない習慣
同じく米国皮膚科学会はニキビのためにすべきでない10の習慣について紹介しています。
週替わりに新しい治療を試す
ある程度の改善が見られるまでには、それなりに時間がかかります。
同じ製品はある程度の期間使ってから効果を確認すべきです。
週替わりで薬をコロコロ変えるのはやめましょう。
ひどいところだけピンポイントに薬を塗る
たとえば額、鼻、あごにニキビがあるなら、ひどいところだけに薬を塗るのではなくすべての部位に均等に薬を塗ります。
さらにニキビの周りには「ニキビの赤ちゃん」であるコメドが潜んでいます。
コメドは広範囲に広がっていますので、薬は広めに塗りましょう。
コメドについてはこちらの記事も参考にどうぞ。
ニキビの原因となる化粧品、スキンケア製品、ヘアケア製品を使用する
化粧品の中にはニキビの原因となるオイルやその他の成分を含んでいることがあります。
「ノンコメドジェニック」や「毛穴を詰まらせない」と記載されている化粧品、日焼け止め、スキンケア、ヘアケア製品のみを使用するようにしましょう。
化粧品やメイクブラシを他人と共有する
ニキビに伝染性はありませんが、化粧品やメイクブラシを共有すると他の人の肌にある細菌、油、死んだ皮膚細胞が付着します。
それによって毛穴が詰まりやすくなりニキビが悪化する可能性があります。
化粧品やメイクブラシは自分専用のものを使いましょう。
化粧をしたまま眠る
化粧をしたまま眠るのは厳禁です。
ノンコメドジェニックの化粧品であっても、化粧を落とさすに眠るとニキビの原因になります。
どんな時でも洗顔してから寝るようにしましょう。
疲れすぎて洗顔できないときはメイク落としを使用してください。
洗顔しすぎる
前半のすべき10の習慣でも挙げられている項目です。
1日に数回顔を洗うと、さらに肌を刺激してしまい発疹を引き起こす可能性があります。
洗顔は目覚めたときと寝る前の1日2回でOKです。
乾燥させる
ニキビ肌は脂性なので、乾かしたくなるかもしれませんが乾燥肌は肌を痛めてしまいます。
乾燥肌の人は、肌を乾燥させないようにノンコメドジェニックの保湿剤を洗顔後に1日2回塗りましょう。
ワセリンは医薬品としても用いられる優れた保湿剤です。
肌をこする
ニキビが気になって肌をきれいにこすり洗いしたくなるかもしれませんが、こすり洗いは肌を刺激します。
洗顔の際は、円を描くように指先で軽く洗顔料を塗ります。洗顔料もノンコメドジェニック製品を選びます。
指だけでやさしくぬるま湯で洗い流してください。
タオルは清潔なものを使用し、肌を軽くたたいて乾かします。
汗をふくとき肌をこする
トレーニング中など汗をかいたときタオルを使って汗をこすり落とすと、肌が刺激され発汗を引き起こす可能性があります。
肌の汗はやさしくなでて拭き取りましょう。
ニキビを絞り出す
にきびを絞り出すと、中にあるもの(膿、死んだ皮膚細胞、細菌など)の一部が皮膚の奥深くまで押し込まれる可能性があります。
これによって炎症が起き、よりニキビが目立ったり痕になったり痛みが出る可能性があります。
皮膚科ではニキビの膿を押し出す専門の処置を行ってもらえます。
まとめ
米国皮膚科学会が推奨するニキビにすべき習慣、すべきでない習慣について解説しました。
両者で重なっている項目もありましたが、それだけ「肌への刺激には敏感であれ!」というメッセージなのでしょう。
ニキビケアは毎日のこと。今日から肌に良い正しい習慣を実践していきましょう。
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