マスクに適した生地ってどんな生地ですか?
生地でコロナの予防効果って変わるの?おすすめマスクは?
本格的な冬シーズンを迎え、まだまだ収束の兆しのない新型コロナウイルス。
もはやマスクは必需品。
どうせマスクをするなら、コロナの予防効果もあって、なおかつおしゃれなマスクをしたいですよね?
最近は日本古来の製法で作ったご当地マスクが機能的かつデザイン性にも優れていると評判です。
今回はコロナ対策として、マスクに適した生地で作った、私のおススメご当地マスクをご紹介します。
【この記事を書いた人】
病院薬剤師です。科学的根拠にもとづいた情報を発信するように心がけています。
新型コロナ対策としてマスクに適した生地
新型コロナ対策として使用するマスクに適した生地にはどんなものがあるのでしょうか?
さまざまな生地で作ったマスクを使って、素材によって飛沫を捉える機能に差があるかを検討したこんな論文があります。(Science Advances 2020:eabd3083.)
この論文では上記のように14種類の素材のマスクを比較しています。
詳細は割愛しますが、結果は次のようになりました。
表の横軸の左側の素材ほど飛沫抑制効果が高く、右側にいくほど効果が弱いという結果。
飛沫抑制効果が高い順に並べると
- N95マスク(写真のNo.14)
- サージカルマスク(No.1)
- ・・・
- ・・・
- ニットマスク(No.3)
- バンダナマスク(No.12)
- フリースのネックゲートル(No.11)
最も効果が高いのは医療現場で使われるN95マスクやサージカルマスク(不織布マスク)。
逆に効果がないのはバンダナやフリースのネックゲートルでした。
ネックゲートルに関しては何もしない時よりも10%程度飛沫を増やす、という衝撃的な結果です。
それ以外の素材だと、どれを選択してもさほど効果は変わりませんので、コロナ対策として使用するなら綿素材で十分という結論になりますね。
ちなみに、サージカルマスク(不織布マスク)と布マスクのどちらがいいの?については、WHOの提言によると基本的には
- 医療従事者や基礎疾患のある高齢者などはサージカルマスク
- それ以外の一般の方は布マスク
で良いというスタンスです。
たしかにサージカルマスクのほうがウイルス補集効果は高いのですが、医療資源の問題や環境への影響を考慮すると布マスクを活用すべきなんです。
詳しくはこちらの記事も参考にどうぞ。
【関連記事】【新型コロナ】濃厚接触回避!15分以上接触でもマスクがあれば大丈夫
マスクに適した生地で作ったご当地マスクは?
コロナ対策には綿素材で作ったマスクでOKということが分かったところで、私のおススメご当地マスクを紹介していきたいと思います。
西陣織マスク
まずは定番の西陣織マスクです。
西陣織は京都の先染め織物で、錦(にしき)、緞子(どんす)、朱珍(しゅちん)、絣(かすり)、紬(つむぎ)などの多彩な糸を使って高級絹織物として有名です。
こちらのマスクは生地のフィット感、光沢感、高級感がレビューで高評価です。
デザインのバリエーションも豊富で、鬼滅の刃でお馴染みの市松模様柄も選べます。キッズサイズもあります。
夏は暑さが気になるかもしれませんが、秋冬の季節は保温性がちょうど良いかもしれませんね。
- 大人用¥1,800 子供用¥1,380
- サイズ:大人用 縦12×横20cm、子ども用 縦11×横19cm
- 素材・材質 表:西陣織金襴、 裏:綿
- 生産国:日本
加賀友禅マスク
こちらは加賀友禅マスクです。
加賀友禅は外を濃く中心を淡く染める「外ぼかし」や「虫喰い」といった技法が特徴で、伝統技術を使って作られた生地をマスクにした商品がこちら。
草花模様を中心とした小紋模様が可愛らしいですよね。
形は2タイプ。プリーツ型と立体型があります。
- プリーツ型¥1,650 立体型¥1,980
- サイズ:約縦11×横18cm
- 男女フリーサイズ
- 素材・材質:マスク/綿100% 紐部分/ナイロン・ポリウレタン
- 生産国:日本
- 手染め加賀友禅。綿100%使用で安心安全!
アイヌ文様マスク
アイヌ文様マスクは菅義偉官房長官が2020年5月7日の記者会見の時につけていたことで注目された布マスクです。この時つけていたマスクは北海道・登別のアイヌ関係者が手作りしたものだそうです。
アイヌ文様のとがった部分は見えない病原菌を威嚇していることを表していて、魔よけの願いが込められているそうです。
こちらの商品はアイヌ文化の拠点、北海道白糠町で作成されているアイヌ文様マスクです。
裁断から縫製まで全て手作りで、マスクと糸の色が選べます。
しっかりとした縫製はレビューでも高評価。
自分の好みのオリジナルマスクにできるのが良いですね。
- 価格:¥1,480
- サイズ:大(21×14cm、小19.4×11.5cm)
- 色:マスク(紺、緑、生成)、糸(グリーン、イエロー、オレンジ、レッド、パープル、ブルー)から選択
結城紬マスク
結城紬は茨城県の結城市に伝わる伝統工芸品。
その歴史は古く、今から遡ること2000年の歴史があるとか。
結城紬の一番の特徴は、 真綿から糸をつむぎだしているのでやわらかく、 空気をたくさん含むので温かくとても心地よいという点です。
肌ざわりが良いというのはマスクと相性ぴったりですよね。
こちらのマスクはもともと着物のための織物を使っていて、マスクに仕上げると同じ柄にはならないので一点一点がオリジナルです。
- 価格:¥1,780〜
- サイズ:20×13cm
- 素材:表地 絹100%、裏地 綿100%(日本製)
- 洗濯後しわになりにくく、すぐ乾く
阿波しじら織マスク
阿波しじら織(あわしじらおり)は徳島県徳島市で生産される綿織物で、徳島県指定無形文化財や経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されています。
阿波しじら織の特徴は糸の張力差によって変化に富んだ「シボ」が生じること。このシボによって、生地が肌に触れる面積が少なくなり、風通しの良い快適な生地となっています。
こちらの商品はデザインや色が豊富にそろっていますので、お気に入りのマスクが見つかりそうですね。
- 価格:¥2,570
- サイズ:M 17.5×9cm, L 19×9cm
- 素材:表地 絹100%(阿波しじら生地)、裏地 レーヨン/ポリエステル(日本製)
- 夏でも冬でも適温を維持する快適性が特徴
岡山デニムマスク
デニムで有名な岡山デニムを使用したマスクです。
デニム生地のメリットは何度洗濯してもヨレにくいのと、使うほどに味が出てくる素材感ですね。
裏地はオーガニックコットン。吊り編み機でふんわりと編んでいるので肌触りがとてもやさしいとレビューでも高評価です。
- 価格:¥1,430
- サイズ:M 約13cm/約9.5cm L 約14cm/約11cm
- 素材:表生地:綿100%ジャガードデニム 裏生地:ダブルガーゼ(日本製)
まとめ
長引くであろうコロナ対策におすすめのご当地マスクをまとめました。
マスクに適した生地というのは布製を基本に考えれば問題ありません。逆にニット、バンダナ素材、フリース素材は避けましょう。
沈みがちな毎日ですが、少しでもおしゃれで機能的なご当地マスクでうっぷんを晴らし、気分転換ができるといいいですね。
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