毎年流行が話題のインフルエンザウイルス。
昨年2019/2020シーズンはコロナウイルスの流行とともにずいぶん減り、2020/2021シーズンはどうなるのか?という記事を書きました。
【関連記事】【2019/2020シーズン】インフルエンザウイルスの致死率は?
さて、ふたを開けてみたらどうだったのか?
今回は2020/2021シーズンの感染者数はどうだったのかを振り返ります。
【この記事を書いた人】
![管理人](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2022/11/38930_Hf8zwn1u.png)
病院薬剤師です。医療やくすりに関する正しい情報を提供するように心がけています。
2020/2021シーズン 日本の流行状況
国立感染症研究所のホームページを見ると2020年1月は日本地図が真っ赤っか。
それなりに流行していたことが分かりますね。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/448782d28559c60e72ddb09c78979527.png)
それが3月になるころにはどんどん真っ白に。
ちょうど緊急事態宣言が出て自粛が本格化した時期と一致します。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/8caf7a5eb26b862152ea2dd14a6b7845.png)
2021年1月以降のグラフは以下のとおり。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/a0a4f9a344fe01b57cb160cfb5a4bcb0.png)
見事なまでにすべて真っ白です。
まったく流行することなくシーズンを終えてしまいました。
2018/2019シーズンと比較するとさらに分かりやすいです。
まったく山がなく感染者数は激減していることが分かります。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/2e3e84db0a17136140693156f17c615f.png)
ちなみに届け出された入院患者数は2020年1月~2021年3月までで112人でした。
2020/2021シーズン 世界の流行状況
WHOの報告によると、世界的にもインフルエンザの感染者数は少なかったとのことです。
理由としてはやはりSARS-CoV-2ウイルスの感染対策が、インフルエンザの減少に貢献したという見方です。
2020/2021シーズンの季節性インフルエンザの流行状況については、
▪インフルエンザの検査が継続または増加しているにもかかわらず、一部の国では予想されたよりも低いレベルにとどまっている。
▪北半球の温帯ではインフルエンザの活動性はベースライン以下。
ただしインフルエンザAおよびBウイルスの散発的な検出は中東地域や中国南部で見られた。
▪オセアニアでは一定数レベルの報告があった。
▪少ないながらも報告された株ではインフルエンザB型の検出が大部分だった
(35.2%がインフルエンザA型、64.8%がインフルエンザB型)
と報告しています。
こちらは北半球の流行状況。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/c6fed633d54e01d7896a150041f76093.png)
南半球の流行状況はこちら。
![](https://goassetmanage.net/wp-content/uploads/2021/04/7ca1b054f578373df390188822c129b9.png)
まとめ
2020/2021シーズンのインフルエンザ感染者数についてまとめました。
コロナで徹底的な感染対策が行われたことで日本でも世界でもインフルエンザの流行はほとんどないか、あったとしても非常に少なかったと言えると思います。
私も今シーズンは一度もタミフルなどの薬に触ることがありませんでした。
少ないとは思っていましたがまさかここまで少ないとは驚きでした。
新型コロナウイルスは第4波でまだまだ気が抜けない状況が続いています。
これまでどおり手洗い、うがい、マスク、三密回避を徹底していきましょう。
コメント