3回目のワクチンの副反応ってどうなの?
2回目がつらかったから3回目が心配‥
第5波が収束して落ち着いた日常をお過ごしのことと思います。
このまま何事もなく終わることを期待したいところですが、まだまだ油断はできません。
3回目のワクチン接種に向けて政府が動き出しています。
ワクチン3回目接種、2回済ませた全員が対象に 厚労省https://t.co/qQUnnUCvwg
— 毎日新聞 (@mainichi) October 28, 2021
厚労省ワクチン分科会は、コロナワクチンの3回目接種について、2回の接種を済ませた人全員を対象とする方針で一致しました。
今のところ2回接種者全員が対象ということですが、2回目がつらかったという人は3回目が心配になりますよね。
今回は3回目のワクチン接種の副反応について解説します。
【この記事を書いた人】
病院薬剤師です。医療やくすりに関する正しい情報を提供するように心がけています。
3回目は2回目接種より辛いのか?
2回目と3回目の副反応の頻度の違いについてはCDC(米国疾病予防センター)のレポートが参考になります。
3回目接種が先行して行われた米国のデータをご紹介します。
対象はファイザー、モデルナ、J&Jの3社のmRNAワクチンを接種した人です。
基本的にほとんどの人が1、2回目と同じワクチンを追加投与しています。(J&JのmRNAワクチンは1回投与なので、2回目が追加投与)
追加投与のタイミング(中央値)は1回目投与から約6ヵ月でした。
モデルナワクチン接種後、各回の副反応を比較したグラフがこちらです。
局所反応(注射部位の痛みや筋肉痛など)や全身反応(発熱、倦怠感など)いずれの場合でも、2回目と3回目に違いはありません。
ファイザーワクチンも同様の結果です。
3回目は2回目よりもっとつらくなる‥ということはなさそうですが、2回目と同じくらいの頻度で発熱や倦怠感、腕の痛みが出ることは想定しておきましょう。
つらいときは無理せず解熱鎮痛薬を使いましょう。
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追加接種のワクチンの種類は?
厚生労働省の想定では今のところ1、2回目と同じワクチンを追加接種する方針です。
ファイザーならファイザーワクチン、モデルナならモデルナワクチンといった具合です。
とはいえ2回目が思ったよりもつらくて、3回目接種に抵抗がある人もいるはず。
3回目の追加接種に別のワクチンを打ちたいと考える人はどうすればいいのでしょうか?
厚生労働省の方針次第ですが、3回目にノババックスワクチンを打つのは選択肢としてありかもしれません。
ノババックスワクチンは不活化ワクチンで、ファイザー、モデルナのmRNAワクチンより副反応が少なく、かつ(1、2回目に使用した際の)有効性も保証されているワクチンです。
追加接種の選択肢に入れば、副反応が心配で躊躇している人にとっては間違いなく朗報になるはずです。
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まとめ
気になる3回目のワクチン接種ですが少なくとも2回目よりひどくなるということはなさそうです。
どのワクチンを打てるかはこれから具体的に決まりますが、2回目がつらかった人はノババックスワクチンが使えるようになるまで様子をみるのもありかもしれません。
第6波以降の流行は必ずくると言われていますので、3回目接種に備えた気持ちの準備は早いうちからしておきましょう。
コメント
TVで3回目のワクチンを打った人へのインタビューで1回目は異常なし、2回目は1日発熱だったのが、3回目は発熱が4日続いたと話してました。
其の点のデータは乗ってないですか?
コメントありがとうございます。
CDCのデータはワクチン接種後7日目までに出現した副反応ですので何日目まで発熱が続くかについてはこのデータだけでは分かりません。
分かる範囲で調べましたがお答えできるような明確なデータはまだなさそうに思います。
ファイザー、モデルナ等のワクチンを何回目に打つかによっても変わるようですので、実際のところは今後国内の医療従事者のブースター接種の結果が公表されてから明らかになってくると思います。