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【インフルエンザ2021/2022シーズン】今年はワクチン打つ?打たない?

感染症
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昨年はインフルエンザ流行らなかったよね。

インフルエンザワクチン今年は打たなくてもいいかな?

コロナの流行がおさまらない中、2回目のインフルエンザシーズンが到来します。

昨年はどうだったかというと静かすぎるほど流行りませんでした。

【関連記事】【インフルエンザ】 2020/2021シーズン感染者数は?

コロナワクチンも打った人も打てていない人もいる状況で、今年はどうすればよいのか?

2021/2022インフルエンザワクチンについて解説します。

【この記事を書いた人】

管理人
管理人

病院薬剤師です。医療やくすりについての正しい情報を提供するように心がけています。

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昨年の状況

改めて2020/2021シーズンのインフルエンザの流行をふり返ってみます。

推計受診者数は1.4万人。

例年1000万人と言われていますので、1000分の1まで激減したことになります。

マスク、手洗いなど個人の感染対策がコロナ流行下で徹底されたことに加え、人と人との接触が大幅に制限されたことが理由として考えられています。

グラフは過去10年のインフルエンザの流行を比較したものです。

インフルエンザ過去10年間との比較グラフ(8/20更新) (niid.go.jp)

一番下の赤い点が2021年。

2021年8月まで更新されていますが、ずーっとゼロ付近ですね。

現時点でも全く流行している様子がないことがわかります。

日本ワクチン学会の見解

このような背景をふまえ、日本ワクチン学会は2021年6月に2021/2022シーズンのインフルエンザワクチン接種についての見解を発表しています。

要点は以下のとおりです。

そもそも昨年(2020/2021シーズン前)のインフルエンザ株に対する抗体を持っている人は少ないことが分かった

それに加えて昨年(2020/2021シーズン)にインフルエンザが流行しなかったため、抗体を獲得した人もほとんどいない状況

今年(2021/2022シーズン)はいつものシーズン以上にインフルエンザにかかりやすい人が多いであろう

2020/2021シーズンの抗体保有状況に関するデータはこちら

インフルエンザ株の種類、各年齢層によって抗体価は異なりますが、どの年代でも決して大丈夫とは言えない状況のようです。

2021/2022シーズンもインフルエンザワクチン接種を

日本ワクチン学会はインフルエンザの罹患率や死亡率を低下させるため、生後6ヵ月以上のすべての人にインフルエンザワクチン接種を推奨しています。

考えたくありませんが、インフルエンザウイルスが流行している時期は、コロナウイルスとインフルエンザウイルスのダブル感染という最悪な事態になりかねません。

インフルエンザウイルスに罹った場合、特にリスクが高いのは

  • 生後6ヵ月以上5歳未満の乳幼児
  • 神経疾患のある子ども
  • 妊娠中の人
  • 65歳以上の高齢者
  • その他特定の基礎疾患を持つ人

インフルエンザワクチンはそうでない人にも推奨されているユニバーサルワクチン。

多くの人が接種することによって、こうしたリスクの高い方たちを守ることにもなります。

コロナワクチンにしろ、インフルエンザワクチンにしろ今できる最善の感染対策は

ワクチンを打ったうえで、マスク、手洗いを徹底して人との接触をさけること。

昨年流行しなかったから大丈夫

マスクしているから大丈夫でしょ

という考えは、もしかするとあなたと大切な人の「命」を守れないかもしれません。

例年以上にインフルエンザワクチンの重要性が高まっていることがお分かりいただけましたか?

コロナワクチンと接種間隔はどれくらいあける?

気になるコロナワクチンとインフルエンザワクチンとの接種の順番や間隔はどう考えればいいのでしょうか。

厚生労働省のホームページによると、コロナワクチンと他のワクチンとの接種間隔は2週間あけること、となっています。

CDC(米国疾病対策センター)も当初は同じ見解でしたが現在は

  • 2週間以内でも構わない
  • 何なら同時投与も可能
  • 接種する順番はウイルスの流行状況や個人の置かれているリスクを考えて

というスタンスです。

要するに打てるほうを早く打つでよいということですね。

とはいえ実際に打てるかどうかは医師の考えにもよりますのであくまでも参考程度にお考えください。

2021/2022シーズンのインフルエンザワクチン供給量は?

2021/2022シーズンのインフルエンザワクチンは製造効率が良くないという話があり心配していました。

どうやら昨年より15%ほど少ないようですが例年とほぼ同じ量は供給されるようです。

こちらは厚生労働省の資料。

厚生労働省 令和3年9月10日 季節性インフルエンザワクチンの供給について
厚生労働省 令和3年9月10日 季節性インフルエンザワクチンの供給について

過度に心配はしなくても良さそうですが、スケジュールは少し後ろにずれ込みそうですね。

インフルエンザワクチンの接種は毎年10月ごろから始まります。

ぜひ早めに予約を入れることをオススメします。

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